複合機の色むらの症状です。機種はCanon Advance C2020Fです。
画像のように、シアン(青)の色ムラが広い範囲で出ています。
この複合機は整備前の機械なので、マゼンダ(赤)も薄いです。ブラックとイエローは比較的良好なようです。
色むらの原因を探るため、複合機内部のチェックを行いました。
現像シリンダーにキャリアが均一にのっていませんでした。
印刷画像と重ねると、色むらの範囲が一致し、間違いなくキャリアの不均一が原因ということがわかります。
原因として、内部のトナーが固まり、症状を引きお起こしていることが考えられます。
工具にて、内部トナーの撹拌作業を行いました。ドクターブレードとドラムの隙間を開け、現像シリンダーを撹拌します。
逆回転での拡販も行い、ドクターブレードと現像シリンダーをもとに戻しました。
最後にもう一度撹拌を行い、印刷テスト良好!症状は改善されました。
調整を行い、このように綺麗な発色が得られました。
(撹拌の加減によっては、機械を痛めますので、一般の方の作業は厳禁です)
詳しく調べてみると、メーカーにかかわらず、コピー機、複合機の色むらは、かなりの頻度で発生しているようです。特に、繊細なカラー機は注意が必要です。
しっかりと整備を行い販売品として店頭に並んでおります。